迷いアリスと不思議の国-Mad Tea-party- 帽子屋編
――狂ったお茶会から抜け出せない。目を覚ますと、そこは暗い森の中だった。何故ここに居るのか、私は一体誰なのか――何も思い出すことが出来ない。彷徨い歩いた森の中で遭遇したのは、不思議なお茶会会場。『ようこそお嬢さん……森のティーパーティーへ!』出迎えるように深く頭を下げる青年。参加者はちょっと変わった森の住人達。“アリス”と名付けられた貴女は、記憶を探すため彼らと共に生活を始める……。<カイ=ラインハルト>森で唯一の娯楽場であるお茶会のマスターをしている青年。お茶会では厨房からウエイターと何でもこなす。帽子をコレクションしており、家の壁一面に飾られていることから『帽子屋』とも呼ばれる。