Misia Love & Ballads -The Best Ballade Collection-
既発曲がならぶこの1枚に、これほど新鮮な心持ちで接することができるのは何故なのか。メイド・イン・ジャパンのブラック・テイストの女性ヴォーカリストは無数に存在するが、バラードがここまでベタつくことなく、トゥーマッチな感傷も、多幸感にピントがズレないことに改めて感動。 たとえばディズニー映画のサントラ級の普遍性をたたえている「Everything」でのストリングス・アレンジ、今聴いても少しも古さを感じない「忘れない日々」のシャープなのに暖かみのあるサウンド・プロダクションなど、歌とともにあるすべてが凛として健気。オリジナル作品並に意味を感じるコレクションだ。