青に染まる白
LUNKHEADのことを思うといつも〈ジタバタ〉という言葉が頭に浮かぶ。不器用で、直情的で、生きる意味を探し、希望を見失わず、なおかつ迷いも悩みもたっぷり抱えて、曲がりくねった道をジタバタしながら驀進し続ける。生き様そのものを音楽に叩きつけるエモーショナルなロック・バンドとして、その存在がいまの時代に極めて貴重であることは言うまでもない。そして最新作『青に染まる白』では、さまざまな変転を経てふたたび〈LUNKHEADらしさ〉の核心へと回帰した、力強い音が鳴っている。これをバンド史上屈指の傑作と呼ぶことに、なんの躊躇も要らないだろう。小高芳太朗(ヴォーカル/ギター)の言葉も迷いなく、力強く響いてくる。