Mozart: 46 Symphonies
モーツァルト:交響曲全集 ベーム&ベルリン・フィル 1959年から1968年にかけて、ベルリン・フィルを起用してセッション録音された大定盤。オーストリア音楽総監督でもあったベームのモーツァルト作品への情熱が伝わるモダン楽器オケ演奏で、初期作品を含む全46曲という収録作品数も当時としては画期的。録音完成から40年以上を経た今もなお、モーツァルト交響曲全集屈指のアイテムとして君臨し続けるベストセラー盤です。 独墺系の伝統ともいうべき大柄で堅固なスタイルによるモーツァルト演奏は、意外なことに初期作品でも効果的で、モーツァルト幼少期の素朴な音楽がシンフォニックに響くあたりは独自の魅力を伴って印象深いものがあります。一方、ベームが生涯に渡って得意としていた後期六大交響曲などはやはり見事な出来映えで、第41番『ジュピター』では、晩年のウィーン・フィル盤では聴かれない灼熱するフィナーレが実に魅力的な仕上がりとなっています。(HMV)