Touch In The Sky
彼女は 2005 年、2006 年とボサノヴァア・カバー集「a girl meets bossanova」シリーズ をリリースしてきましたが、これはその続編にあたります。シリーズ化が期待された "a girl meets bossanova" の冠を今回あえて使っていないことからも察せられるように、 (今回は)ボッサアレンジの枠にこだわらずにアコギのシンプルな伴奏で軽やかに。 前2作がスタンダードな名曲を中心にカバーしていたのに対して、今回のは選曲が激シブ!! エア・サプライの「All Out Of Love」やビージーズの「First of May」、ブレッドの 「Make It With You」など、それぞれその時代のヒット曲ではありながらスタンダード になり得なかった名曲をピックアップ。 彼女のヴォーカルは単にウィスパーボイスという表現で片付けることのできない味があります。 どう例えればいいかな、まるでワタ菓子のような口溶けというか、耳から入ると自然に馴染んで いって、ほのかに甘い後味が残るような感じ。英語を歌っていながらこのような親近感を覚える のは、同じアジア系(シンガポール)だということも大きいかも。カドの丸い発音の気持ち良さというか・・。 シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー(←前作でカバーしてます)や(もう少し間口を広げると) カーペンターズが好きな方はきっと気に入ってもらえると思います。また、耳慣れた楽曲から 聴いてみたい方は前作の「a girl meets bossanova 2」(←個人的に極上盤!)から 先に入ってもいいかも。