Blue Moon
内容(「CDジャーナル」データベースより) いかにもテナー・サックスらしい音が魅力のボブ・キンドレッドの本邦デビュー作。その美しくて深いサウンドとエモーションが聴く人をやさしく包みこむ。有名スタンダードと隠れた名曲を収録。 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より) “遅れてやってきたベテラン”の本邦デビュー盤である。1940年5月シカゴ郊外のランシング生まれというから、現在64歳。クリーミーな音色はベン・ウェブスターやジョニー・ホッジスを思わせ、たくましさと貫禄、歌心に満ちたフレージングは、まさにコールマン・ホーキンス直系。“ジャズ・サックスの王道”という印象を与える。60年代半ばまでフィラデルフィアで活躍、その後オルガン奏者との共演や、ビッグバンドなどを渡り歩いてきた経験を持つ苦労人。ジミー・スコットの録音への参加が、今回の作品につながった。選曲は、エリントン・ナンバーをはじめ、必修のバラードが大半を占めており、残りは心地よいボサ・ノヴァが数曲。全体の雰囲気はプレスティッジの傍系レーベル、ムーズヴィルのそれに近い。リズム・セクションも控えめな伴奏に終始しており、じっくりと味わいたい仕上がり。ハリー・アレンあたりのムーディなサックスがお好きな方にお薦めしたい一枚。 (後藤誠) --- 2004年08月号